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「高見農園」トマトの苗付けから収穫まで その4

 こんにちは、えりです。昨年9月に高見農園さんのトマトの取材を始めてから早4ヶ月。投稿できないまましばらく時間が経ってしまいました。ごめんなさい。取材は続けていたんですよ。

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 昨年の11月の下旬に植えたトマトの苗が実をつけ始め、第一回目の収穫をするというのでお邪魔させてもらいました。そこで、高見さんの苦労を聞きました。
 
「すべてうまくいくとは限らない」
 
 通常は立派に育ったトマトの姿を見せてくださる方が多いと思うのですが、その時の苗は決して立派とは言えないものもありました。ハウスの中では、本来なら2メートル近くに育つ苗が1メートルほどにしか育っていませんでした。葉っぱが縮れてしまう病気にかかってしまい思うように生育していなかったのです。

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 目に見えるか見えないか、というほどの小さな虫が外から入ってきてしまったのです。ハウスの中に入ってこないように細かいネットを張り巡らせたり消毒をしたり、一定の場所におびき寄せたりと方法を駆使して対処をします。それでも一度増え始めてしまった虫を止めることは至難の技なんだそうです。
 
 トマトは葉が広がることで光合成が促され、実がつき味が蓄積されて行きます。葉が重要な役割を担っているので、縮れてしまうと一気に成長が止まってしまいます。そんな問題に高見さんは直面していたのでした。中には被害にあわず元気に育っている苗もあり、今回はそんな苗を選んでの第一回目の収穫となりました。
 
 この状態の中、早めに「苗を植え直す」と見切りをつけるか、もう少しねばって成長させるか、高見さんは判断する必要に迫られます。やり直す場合にも少しでも収穫期が重なるように苗と苗の間に新たに植えるという方法もあるんだそうです。でもその場合は2つのトマトの生育状況がちがうため、手間が2倍ほどかかってしまうんだそう。
 
 「いつもうまくいくわけではありません。美味しいトマトになって、かつ出荷できる収量が育つよう常に試行錯誤をしています。」と高見さん。
 
 ハウスの中ではスタッフの皆さんがテキパキと実を選んでいました。虫の被害がある苗があるとはいえ、収穫されたトマトは数カゴになりました。

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 採れたてのトマトを味見させてもらいました。しっかりとしたまんまるなトマト。食べると酸味がしっかりあってさっぱりとした味。ゼリーの部分もあり果肉の部分もみずみずしく、中玉サイズはトマトを味わうのにちょうどいいサイズなんだな、と今回食べながら思いました。

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 植えつけて実がつき始めたトマトはだいたい3段目から味が落ち着いてくるのだそう。私がいただいたのは1段目。これからの味がたのしみです。苗の植えつけから収穫まで毎日状況をみながら育てていく。ダメな時は責任をもって止める。さらに食べた人に喜んでもらうトマトを作る。高見さんのトマトに対する挑戦は終わる事はなさそうです。
 
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